80年、アントワープ王立芸術学院卒業後ミラノで学び、84年より、ジャンポール・ゴルチェの下で修行を積む。88年10月の89春夏パリ・コレクションにてデビュー。シルエットの細いジャケットやボトムを提案し、これ以降の10年間、それまでのゆったりとしたミラノモードに対して、ボディ・フィット(スリム)なシルエットが全盛となったといわれる。
その後、病院や駅でコレクションを行い、そこでボロ布を用いた衣装を発表し、注目を集める。コレクションでも、入り口でリボンが配られ、それを手首に巻くとリボンに書かれた文章がつながったり、古着の再生や新しい服の古着風加工など、独自の視点からの服作りを行う。
90年代には逆に「大きめの服」を発表。
94秋冬から大柄の女性と男性用に「XXL」サイズ開始。
1998春夏ではコムデギャルソンとのコラボレーションを行う。
98年から「エルメス」のレディス・プレタポルテのデザインも担当。
98秋冬ではマーク・ボドウィックによるビデオ・プレゼンテーションやジェーン・ハウが人物大の人形を使って表現したインスタレーションを行う。
99春夏からメンズラインスタート。
2000年9月に世界初となる路面店を恵比寿にオープンした。
2002年、青山店、2003年8月大阪店オープン。
2004年春夏シーズンからレディスの新ライン「4」の販売を開始する。「4」は「6」よりも高価格の設定となる予定。2005春夏からベーシックライン「14」、2005秋冬からアクセサリーライン「11」、シューズライン「22」をスタート。
いわゆるシャビー・ルックの旗手として従来のモード界に新風を巻き起こし、以後グランジファッションの元祖的デザイナーとしての地位を確立した。ベルギー出身のアントワープ派デザイナーの中では別格の存在とされている。シャビールック(shabby look)とは高級志向の1980年代のアンチテーゼとして、マルタン・マルジェラが80年代の終わりに打ち出した貧困者風のスタイル。色あせたり、ほつれたり、わざと古着風に仕上げるなど、新しい価値観をもったファッションが注目され、90年代の新しい流れを作り上げた。基本的にインタビューは受け付けず、メディアへの対応はファックスなどによるアンケート形式をとる。
マルタン・マルジェラは数字にこだわっており、コレクションラインも数字ごとに分かれている。有名なカレンダータグに該当する数字に○が打たれ、「1」はレディスのコレクションライン。「6」女性のためのベーシックな服。「10」メンズライン。また、「9」がラッキーナンバーであり、フランスでマルタン・マルジェラを展開する会社はフランス語の「9」を意味する「ナフ(neuf)」と名づけられ、これに準じて日本での合弁会社は日本語で「9」を表す「ここのつ」から「ここのえ」と名づけられた。
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